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☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

「だからさ…ホルリ。大人しくオレに捕らわれていればいい」

彼は何を……

捕らわれていればいい?

守るために…。私を…。

「何をおっしゃっているのかわかりませんが…わかりました」

「…契約成立」 

男は私の唇を奪い、キスを落とした───…。

「ちょ…」

「大人しくしろ…」

どうして…

ワケの分からぬままキスを受け入れる。

「ここから逃げちゃいけねぇぞ?ホルリ王女…」 

「…わかりました」
そっぽを向けて、顔を赤くする。

「オレの王女…たっぷり
愛すぞ」

「…煮るなり焼くなり
お好きになさって」

「よく言ったな。ならオレの好きにするぜ」

………甘い契約が始まった。

逃げられない、甘い契約と
吐息。

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