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☆ラリマーの扉☆

第13章 ~いやし~②

「いた…!離してよ」

くっ…どうせわたしの言ったコトなんて
聞かないでしょうけど!

「離してあげないよ」

「もっ…」

「ああ、そうだ、コレはどうだろう」

先生が取り出したのは、手錠。

「そんな道具どこから…!
ポケットになんでそんなもの…
忍び込ませてんのッ!?」

「ふふ…知らなーい!」

大人の男なのに、こんなにも無邪気だなんてっ…

まるで子供みたい…。

先生はわたしの両手首を持ち、手錠をかけた。

「んんッ…んん!」

わたしは怖くて涙を流した。

ガシャンガシャンと響く手錠の音。

わたしの両手首は頭の上。

「先生の怖さ…これで分かったか?」

耳元で甘くささやく。

「は…はいぃ…!」

もう彼の思い通り
生徒には勝てないのね…

いくら挑戦的でも…

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