声の魔法3
第2章 目撃
駅前は会社帰りであろう人達が改札からあふれていた。
ふと改札横の工事中のスペースに目をやる。
抱き合う男女の姿が目に入った。
「勘弁してよね。」
今は他人の幸せが妬ましい。本当は羨ましいのかもしれない。
何気なく見たつもりだったが、男性の横顔が見え、めぐみの足は凍りついたように立ち止まってしまった。
「聡…」
涙が頬を伝う…
その瞬間、その場から逃げ出すように駅を背に駆け出した。
どうやって自宅に戻ったのかもわからない。
気がつくと灯りも点けず、ベッドの脇で座りこんでいた。
何も考えられない…
なのに次から次へと涙が溢れてくる。
ふと改札横の工事中のスペースに目をやる。
抱き合う男女の姿が目に入った。
「勘弁してよね。」
今は他人の幸せが妬ましい。本当は羨ましいのかもしれない。
何気なく見たつもりだったが、男性の横顔が見え、めぐみの足は凍りついたように立ち止まってしまった。
「聡…」
涙が頬を伝う…
その瞬間、その場から逃げ出すように駅を背に駆け出した。
どうやって自宅に戻ったのかもわからない。
気がつくと灯りも点けず、ベッドの脇で座りこんでいた。
何も考えられない…
なのに次から次へと涙が溢れてくる。
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