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Everlasting Love

第40章 バトルロワイアル



聖輝「んっ…」


松本「涼野くん…」


聖輝「…あっ…交代ですね…」


二宮「ぐすっ…」


聖輝「えっ…?」


松本「2時間…看病しても容態は変わらないんだ…」


聖輝「えっ…?!」


二宮「大野さん…!!」


松本「かず、交代だから。」


二宮「ぐすっ…うん…」


聖輝「二宮さん…」


渋谷「んっ…どないや…?」


聖輝「渋谷さん…それが……」


渋谷「…そうか…俺ら見とくから…」


松本「ありがとう…」


二宮「……。」


聖輝「大野さん…」


大野「…ハァ…ハァ…」


渋谷「苦しそうやな…」


聖輝「はい…」

こんなに看病してるのに…何一つ容態変わらないなんて…

聖輝「大野さん…」


渋谷「すまん…ちょっとトイレ借りるわ…」


聖輝「はい…」

大野くん…苦しそう…

僕にできること…何かないかな…

聖輝「大野さん…」


ギュッ


大野「す……ずの…」


聖輝「おっ大野さん?大丈夫ですか?何かしてほしいことありますか?」


大野「……て…」


聖輝「えっ?」


大野「……手…離さないで……」


聖輝「手…」


大野くんは僕の手を力のある限りギュッと握りしめていた。


その力はあまりにも弱く、振りほどくとすぐに取れそうだった。


聖輝「大丈夫ですよ。僕、ずっと握っていますので。」


大野「……あり…がと…」


聖輝「…何か…飲みますか?」


大野「ん……」


聖輝「ちょっと待っててくださいね。」


僕はテーブルに置いてたスポーツドリンクをコップに入れて大野くんに渡した。


聖輝「はい、どうぞ。」


大野「ん……」


聖輝「大野さん…」


大野「……ん…」


聖輝「あっ…身体…寒くないですか?」


大野「大丈夫……」


聖輝「そうですか…他にやってほしいことってありますか?」


大野「……い…て…」


聖輝「えっ?」


大野「…そば…に……いて…」


聖輝「そばにいて……はい、僕ずっとここにいます…」


大野「…ん……」


聖輝「大丈夫…大丈夫ですよ…」


大野「……。」


安心したのか、大野くんはそのまま眠りについた。

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