
Everlasting Love
第28章 彼との同居生活
聖輝「……。」
翔くんがお風呂に入ってから30分経っていた。
聖輝「…お湯…入れてないのに…」
男の人が湯船なしで30分もお風呂入るかな…
聖輝「…もしかして…じっ…自殺?!」
僕は慌ててお風呂場へ向かった。
聖輝「しょっ翔くん?!」
櫻井「……。」
聖輝「あっ……」
お風呂場に向かうと、翔くんはもう既に寝巻きに着替えていた。
聖輝「よっよかったぁ…」
僕は一気に力が抜けてその場に座り込んだ。
櫻井「……。」
聖輝「はぁ…お風呂長いから自殺してるんじゃないかと思いました…」
櫻井「……。」
聖輝「はぁ…よかったぁ…」
ポンポンッ
聖輝「えっ…?」
顔を上げると翔くんが僕の頭を優しく撫でてくれていた。
櫻井「……。」
聖輝「…えへへ。」
翔くんの手は…大きくて…優しくて…温かかった。
聖輝「…ご飯、食べますか?」
櫻井「……コク…」
聖輝「はい、すぐ用意しますね。」
僕は作り置きしていたカレーを温めた。
聖輝「…美味しいですか?」
櫻井「……コク…」
聖輝「よかった…おかわりもありますからね。」
櫻井「……。」
…本当に何もしゃべらない…
でもカメラの前ではいつもの櫻井翔に戻るんだよね…
不思議だなぁ…
聖輝「…えっと…明日土曜日なんですけど…僕大学に用事があるので朝から出かけます。」
聖輝「あの…櫻井さん明日お仕事ありますか?」
櫻井「………。」
(首を横に振っています。)
聖輝「あっ明日お休みなんですね?」
櫻井「……コク…」
聖輝「そうですか…あの、僕お昼頃に帰ってくるので、朝ご飯作っておきますね。」
櫻井「……。」
聖輝「もし…お腹空いたら…適当に冷蔵庫あさってくださいね。」
櫻井「……。」
聖輝「あっ、カレーおかわりしますか?」
櫻井「………。」
聖輝「あっ…お腹いっぱいなんですね。」
櫻井「……コク…」
聖輝「分かりました。えっと…もう寝ますか?」
櫻井「……コク…」
聖輝「あっはい。分かりました。お布団敷きますね。」
僕は食器を片付けて布団を敷いた。
