
オムツン
第32章 三十二枚目
ガチャ…
背後でドアの開く音がした。
コツ、コツ、コツ
足音。
「お目覚めのようだね」
聞き覚えのある男の声。
男が私の視界に入る。
…神山!
私は神山を見つめる。
何がどうなっているのかわからない…
だが、言葉も出てこない。
「……」
「元気そうだね、そこそこ」
「……」
「状況が読めない?」
「………」
「だろうね」
そう言うと、神山はニッコリ笑った。
気色の悪い笑い方だった。
神山はサイドボードに置かれた呼び鈴をチリンと鳴らした。
…がちゃり。
また、背後でドアの開く音がした。
ジャラ…ジャラ…
何か引きずる音がする。
何かが近付いてくる。
背後でドアの開く音がした。
コツ、コツ、コツ
足音。
「お目覚めのようだね」
聞き覚えのある男の声。
男が私の視界に入る。
…神山!
私は神山を見つめる。
何がどうなっているのかわからない…
だが、言葉も出てこない。
「……」
「元気そうだね、そこそこ」
「……」
「状況が読めない?」
「………」
「だろうね」
そう言うと、神山はニッコリ笑った。
気色の悪い笑い方だった。
神山はサイドボードに置かれた呼び鈴をチリンと鳴らした。
…がちゃり。
また、背後でドアの開く音がした。
ジャラ…ジャラ…
何か引きずる音がする。
何かが近付いてくる。
