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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

ね?と微笑む高田に思わず笑ってしまう。

それと同時に俺の目には涙が溜まった。






「バカだ.....ばかだよ.....っ.....」



「うん、知ってる。北浜にも女の子たちにもひどいことしてほんと俺ってばかだよな。」







「俺の方こそ、高田にひどいこと言った.....ごめんなぁ......」





仕事に集中できなくて、自分の言ったことで自分の首絞めてぶっ倒れて迷惑かけて。





俺の方こそバカなんだよ。







「ううん、お前は悪くないよ。
もっと俺に当たっていいよ。甘えて、頼ってよ。」





俺は体をゆっくり起こしてきちんと向き合う。






すでに涙で顔はグチャグチャだ。




「葵くんに、ご両親のこと聞いた。人に頼ったことないなら俺に頼ってよ。甘え方知らないなら俺が教えてあげる。今は頼りないかもだけど北浜に認めてもらえるように頑張るから。」


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