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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

振り返った瞳には熱がこもっていて、それだけでこいつが何を思っているのがわかる。







「俺に触るな。」









はっきり、冷たく突き放すように発せられた言葉に思考が止まる。







「お前、あんなことして恥ずかしくないのかっ.....!」







恥ずかしい、その言葉が俺に重くのしかかる。







違う、こんな顔をさせたいんじゃない、お前に迷惑をかけるつもりじゃない。





でもその思いは言葉にはならない。


泣きそうな顔で、北浜はつぶやいた。
































「お前のこと....信頼してたのにっ.....!!」






















裏切ってしまった、しかも最悪な形で。






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