
腹黒ドS王子の愛する人Another
第3章 朔弥 × 元 の場合
「いや、よくねーだろ。」
「えっ、ごめん榊...」
思わず出た低い声に、後ろをたまたま通った同期がびびって謝ってくる。そいつに手でなんでもない、と合図するとまた机に突っ伏した。
なにがドMでもいいかも、だよ!!!!!
よくねーだろ!!!
あんな馬鹿なこと言ったのも全部あの魔王のせいだ!!
「あいつは絶対俺のこと嫌いなんだから...!」
毎日毎日呼び出されて、エッチな嫌がらせばっかして俺のこと馬鹿にして...!!
なのになんで俺も受け入れて気持ち良くなってんだ!?
「今日も榊が変だ。」
「ほっとけ北浜。」
薄情な奴らだ、俺がこんな目にあってること知らないから!
