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冷たそうなんて言われてるのに、ちょっといじるとワタワタする様子は何だか可愛い。



いちいち加虐心をくすぐる人だ。







あれから、榊先輩には何回か助けてもらった。細かいことだったけど、とにかく欲しかった答えを出してくれるのだ。





彼のもとについていたエリカに至っては、あの時の発言を忘れてしまったのだろうか、完全に先輩のファンになってしまった。


ついこの間も、お昼に再び会った時




[榊先輩尊い。無理、好き。]




と、うわ言のように呟いていたのを見たばかりだ。しかも他の奴らまで



[榊先輩に助けてもらって助かった。]


[顔が可愛い。]


[何もないところで躓いていた、しっかりしてそうで抜けてる。]



などと言い始める始末。