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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

あぁ、よく人を見てる人なんだな、何故か直感的にそう思う。



「あんまり悪く思わないでやってくれ。アイツも張り切ってるからさ。」



「えぇ、もちろん分かってます。川田先輩は頼れる方です。」




俺のフォローだけでなく、川田先輩を立てるような言葉。彼のプライドを傷つけない完璧な気遣いだ。
本当によく人を見ている。




「あっ、俺のことは川田には言わないでやってくれ。寺石は仕事ができるやつだ!って褒めてたから、横槍入れたって思ってほしくねーんだ。」



「了解です。」



「あと余計かもしれないけど、あそこの課長この方式好きだから提出する前に変えてみて。評価違うと思う。」



「あ、ありがとうございます!」



最後の最後まで榊先輩のお世話になってしまった。



「あの、本当にありがとうございました!」




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