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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

それからというもの、元々俺にいい印象を持っていなかっただろう北浜の態度はさらに素っ気なくなり、俺と目を合わすことすら避けているようだった。



「北浜ー?」




「.........なに.....」



ありゃりゃ、これは相当だね。


この前のそんなに効いたんだ。





目の前の美人さんは予想通り機嫌を損ねてむすっとしてる。



なんか、おもしろいなこいつ。





「なーに拗ねてんの?」




「ばっ!!拗ねてんじゃねー!!」




急に北浜が立ち上がりそう叫ぶと部署の目がこちらへ向く。




その視線に気づいたのか北浜はまた恥ずかしそうに目を伏せて静かに座った。




「へー、そっちが素なんだ。」




普段のクールな北浜からは想像できない慌てっぷり。

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