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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

ゆらゆら揺れる体が心地良くて、寺石の首筋にスリッと頭を寄せる。そのまま体重を胸板に預けると、上からクスリと喉を鳴らす音が聞こえた。



「先輩の過去の相手たちも、見る目ないですね...」



「え?」



「いえ...」



ウトウトとし始めた頭は、徐々に考えることを放棄して全てをこの男に預け始める。


そんな俺を、こいつは両腕で包み込んでその逞しさがまた俺を安心させた。





「頼むから、こんな姿他のやつに見せないでくださいね....」





すがるような細く小さな声。





当たり前だろ、こんな恥ずかしい姿見られるのはお前1人で十分だ。






そんなことを思いながら、俺は夢の世界へ飛び立った。

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