
腹黒ドS王子の愛する人Another
第3章 朔弥 × 元 の場合
グチュグチュと卑猥な音がトイレの個室を占める。
今聞こえるのは、寺石の指が俺のお尻をかき回す音と、それに反応する俺の喘ぎだけ。
「やっ、ぁっあんっ....」
「やっぱり才能あるよあんた。普通初めて触られてこんな風にならねーからな。」
「あぁぁっ!!んんっ!!」
寺石の指が、傍若無人にお尻をかき回す。その手つきは荒いはずなのに、緩急をつけた意地悪な手つきが俺を快楽へと導く。
なにこれ、こんなのしらない.....
今までは、寺石のしていることは俺の役目だった。抱く相手を満足させたくて、つくしつづけた。
だからこんな気持ちいいことは知らない、自分がされる側だなんて.....
