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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

「ひどいって、そんなの言い掛かりじゃん。ね?」



「さ、いって......!」






そのまま目に涙を浮かべながら女は会議室を飛び出す。


俺はそれに目もくれずに会議室の机に腰掛けた。







「はぁ、疲れた。」




こぼれ出す本音に自分でもほとほと呆れながら目を閉じる。




最低って、本当に俺言われすぎじゃない?






北浜にも言われたし。









「あんたって本当に最低だな。」





そうそう、この声......って





「は?なんでいんの。」





目の前にはあの端正な顔とまた俺を蔑むような冷たい表情のやつが立っていた。



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