
腹黒ドS王子の愛する人Another
第1章 慧×桃史の場合
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チュンチュンッ....
「んっ......夢.....?」
随分と懐かしい夢を見た。
気だるい体を引き起こして伸びをし、ベッドを見るとそこにはあの時と変わらない幸せそうな寝顔。
その体には何も纏っておらず昨夜つけたシルシが鮮やかに蕾を広げていた。
「んっ.......け、ぃ.....?」
「ふふっ、おはよう桃史。」
サラサラの髪の毛に指を通すと眠そうに瞼を閉じる。
下で呼ばれるようになった名前。
俺にだけ見せるようになった甘い笑顔。
あの時と変わらないものもあれば変わったこともたくさんある。
「ほら、起きて桃史。」
「ふふっ......」
「おはよう、慧。」
今日もとろけるようなキスが降る。
Fin
