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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

前まで普通だったのに態度を翻したかのようにおとなしくなりやがって。






「よくもまぁ俺のことを無視できるよね。生意気だなぁ。」



「本音出てますよ.....あと目が笑ってないです....」






そりゃぁこんだけ綺麗に俺だけ無視されたらねぇ。





どーしてやろうか、アイツ。







「あっ、また染谷さんだ。」


「はっ?」





入り口を見るといつかみたムカつく野郎の姿。





染谷はそのまま北浜に近づくとまた馴れ馴れしく腰に手を回した。







こりてねーな、アイツも。









”俺のこと好きになれないならこういうことするな”






この前言われた北浜の言葉を思い出して体の動きがとまる。







あーくそ、早くいいてーのにつかまんねーんだもん。





好きだって伝えて早く染谷の手から守ってやりたい。







北浜は俺のことを忘れて諦めるって言ったけどどっちもさせねー。







俺しか考えられねーように、感じられねーようにしてやる。







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