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虹色の精霊に導かれて…

第95章 嵐にしやがれ 嵐の休日inハワイ 相葉編


 「…ばさん。相葉さん。」
声が聞こえる。


(ん…)
目を開けると車の中だと気が付く。


本郷「そろそろ起きてください」


(あ、ヤベ…寝てた)
口許のヨダレを確認しながら、体を起こしてカメラを確認する。


横に座っている生駒もカメラを抱えて寝ていた。


(よかった…寝顔取られてなくて…)

本郷「何か気になりますか?」

「ぅーん 別に…」
生駒から窓の外に顔を向ける。


「けっこう暮れちゃったねぇ」
(夕陽見たかったなぁ…)


本郷「夕陽見たかった?」

「うーん…見れるなら…でも、ひとりで見てもねー」


本郷「我々では役不足ですか?」

「役って…そんなんじゃないよ、もう!その言い方嫌いだなぁ」


本郷「冗談です。綺麗でしたよ」

「そぉ?みんな見たかなぁ」


本郷「どうでしょうね…そうこういいってるうちに、集合場所の近くです。」

「生駒!起きろ!ホテルまで歩くぞ!!」
寝ている生駒を揺する。

生駒「え?あ! はい」
 ビクッと体を揺らして起きる生駒。



車から降りる。

生駒「歩いている間、今日を振り返りましょうか…」
 ゴソゴソとカメラを起動する生駒。


「いやでも良かったね!」

生駒「良かったですね」


「全部できたじゃん。ボードもそうだし、サーフィンもできたし。

 ハワイは特別な場所ですよ。
 デビューした場所でもあるし…

 かといって別にそこに育ったワケでもないし、ここに来てデビュー会見をしたっていうだけなんだけど、でもやっぱり第2の何か…故郷みたいな感じはあるかもしれない」

 一生懸命カッコイイ言葉を言っているのに、生駒が大きなあくびをする。

(あくび?おい)
「聞いてた?生駒!オレの話」

 口をつむって、何度も頷く生駒。

「聞いてねぇじゃね~か バカ野郎!」
軽く腕を振り上げる。


生駒「聞いてますよ」




  夜 7時   続く…


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