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虹色の精霊に導かれて…

第2章 ハワイの夜空の下で

櫻井視点

部屋の中は間接照明が優しくあしもとを照らしている。


メイン電気を付けて部屋が明るくする。


部屋を見回す、ホテルだから、間取りはだいたい同じ。



でも、智くんのにおいがする。

胸がドキドキする。

(もう。俺ってバカか…)
 額と頬を手のひらでパンパンと叩く。



「智く~ん?どこぉ?」

(今は、安否確認。そして、確保。連行の手順だな)


何処でも寝れる体質の智くん。

眠っていたら、起すのが大変だから、ほぼ『連行』の形をとってきた。


(夜ご飯 食べなくても寝れるってすごいよ。俺無理だし…)



ベッドに着替えるつもりの服(洗濯済)が無造作にあるのを発見。

(シャワー中?…)
バスルームの前で、音を聴く。


(…じゃ、無さそうだな…)


「智くん?開けるよ」
 バスルームに入る。

(濡れてない…まだ未使用だな…)
 目でアメニティを確認していく。


親指と人差し指で顎をもち、

人差し指で頬を滑らしながら、もう一度部屋を確認する。



カーテンがゆっくり動いている。



(ベランダ!!)

あわててベランダに向かう。

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