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甘く、苦く

第46章 磁石【move on now】session1

櫻井side




朝起きると二宮は準備がよくて、
もう引っ越す(?)用意ができていた。



「もともとそこまで物がないし」

「ふーん。じゃ、二宮来て」



二宮の家と俺の家は隣だから
すぐに終わった。



二宮は「俺の新しい家~」って
ソファーで寛いでいた。



…さて、仕事に行くかな。



「二宮、仕事行ってくるな」

「え…?」



二宮の顔が明らかに曇った。



…なに?なんかあったっけ。



「帰ってくる?」

「あぁ、帰ってくるよ」

「絶対に?」

「心配すんなよ」



俺は二宮の頭をわしゃわしゃと撫でた。



そしたら、嬉しそうに俺に抱き付いた。



……うん。やっぱりおかしい。



最近コイツの言動にドキっとすることが
不思議と多くなった。



なんかやばくないか?



コイツはまだ高校生で、
仕方も男。



年齢も離れている。



こんな恋、絶対許されないんだ。

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