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甘く、苦く

第38章 お山【どんなときも】session 2

大野side




「…ん?」



朝起きたら、隣には
翔ちゃんの寝顔。


…寝癖ついてて可愛い。



いつもは、俺、寝相の悪い翔ちゃんに
ベットから落とされてるんだけど、
今日は抱き締められてた。


…あったかい。



俺は翔ちゃんの胸に顔を埋めた。


翔ちゃんの匂い。


優しくて、柔らかい匂い。




俺がもぞもぞしてたら、
翔ちゃんが起きた。



「ん…、おはよ…」

「わっ…」



ぎゅーっと思いっきり
抱き締められて、苦しくなる。


でも、それでも嬉しくて。



「おはよ…翔ちゃん」



俺は翔ちゃんの頬っぺたに
キスをした。


そしたら、翔ちゃんの顔が赤くなった。



ふふ、可愛い。



俺は翔ちゃんが可愛くて、
頬っぺただけじゃなくて、
顔にいっぱいキスをした。



「もー、くすぐったいからー」

「んふふ、大好き」


俺が翔ちゃんの首筋に吸い付いたら、
ぱっと紅い華が咲いた。


…翔ちゃんは俺のもの。


そんな想いを込めて。


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