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学校行こうかな、なんて思うけど、
出席日数もうどうせ足りてないし。

…中退しちゃうかな、なんて。


…いやでもさ、仕方ないじゃん？

翔さんのお嫁さんってことでいいじゃん？


…それに、アルバイトでもすれば、
少しは生活の足しになるじゃん。


――…とは思うけど。


実際、翔さんが許してくれるかって
言ったら、それはまた別の話で…。


『二宮は可愛いから
すぐに目を付けられる。』


だなんて。


娘を持つ父親みたいなこと
言っちゃってさ。

いいんだよ？別に。


だって大切にされてるって、
心から思えるんだから。


「…ふふ、」


さっきまでもんもんしてたけど、
翔さんのこと考えた途端に
笑みが零れるなんて。


前の俺には、
信じらんなかった。


とても好きな人がいて、
その人と結ばれるって、
なかなかないことだと思う。

だから、
翔さんと出逢えたことは奇跡で、
しかも付き合えて同棲できるなんて
夢のまた夢なんだから。