制服の魔法
第51章 すれ違い
「あっ、夏目。」
『港くん!どうしたの?』
「蓮のことじゃないんだけどさ……」
港くんは険しい顔をした
「織人がさ、今年で居なくなるんだよ…」
『…………え』
「ごめん、結構まえから織人は言ってたんだけど夏目には言えないと思って…」
『なんで……?』
「織人は元々じき社長になるような人なんだ。だから、三学年で学園出て、後はもう経営する人生」
……結構まえから?
私を見送る時にはもう?
『織人くんは!?』
「え、夏目っ、止めてもダメだよ!決まってることだか…」
『お願いっ、どこにいるの!?』
「もう〜!織人はあそこ!今しかないっ」
『ありがとっ』
「ちょ、夏目〜!」
早くいかなきゃ。
港くんには申し訳ないけど。
それに港くん、何も聞かないで居てくれた
『……ッ、織人くん〜〜!!』
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