制服の魔法
第46章 黄色
起きたのは――分からないけど、隣に港くんは居なかった。
服は着せてあって、布団がかかっている
『うーん…とりあえず、お風呂いこ』
―――ガラッ
『はぁーあ、まだ眠いのかな……んっ』
湯船が遠いよ…
やっと着いたら、入る気も失せている。
『でも…入らないと昨日のまんま…うぅ』
「夏目だっ!気づかなかったでしょ?」
………だ、誰?
「輝だよ?分からないなんて…ちょっと落ち込んじゃう」
『ごめんね…』
……今考えると、二人とも真っ裸。
織人くんはまだしも…輝くんっ…て
「あのさ、唐突だけどさ、俺んちこない?」
―――俺んち?
部屋…じゃなくて?
『家………?』
「うん、そうだよ。来てくれるかな?誰か連れてでももいいから」
輝くんのおうち…
大金持ちの家。かぁ
『うん、行ってみたい。』
そう言えば誰の家にも行ったこと…
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