
DAYS
第37章 secret OANM×S
M side
俺たちはあの夜に決めたんだ。
淋しさを埋めるように、
ずっと隣にいることを。
人一倍傷ついている相葉くんを、
ニノと俺で支えようって。
…そんなのは、建前なのかもしれない。
相葉くんとニノの気持ちに気が付いた時、
感じたことのない安心感があった。
ずっと言えなかった自分の気持ちを、
やっと理解してくれる人がいるって。
打ち明けてもいい相手がいるって。
俺は、ずっと大野さんが好きだった。
でも言える訳なくて、苦しくて苦しくて
気が付けば、ああなってた。
大野さんは翔さんと付き合い始めた。
気が付いた時にはもう遅かった。
もう終わったなって。
失望して光を失っていた時、
同じような瞳をしたやつがいた。
ニノだった。
その瞳は同じだった。
苦しんでいた俺と、全く同じ瞳だった。
それと同じくらい、相葉くんも
傷ついていた。
相葉さんの想い人は分からない。
でもきっと…。
相葉くんの傷つき方は異常だった。
楽屋で寝てしまう時も、いつも魘されて
「置いてかないで…。
ひとりにしないで…。」
そう言って手が空を切ってる。
その手を何度も掴んでは安心させてきた。
「んん…っ。」
その日も、相葉くんは魘されている。
いつもよりも心なしか辛そうで。
何度も口をパクパクさせるから、
そっと口元に耳を寄せてみれば
「…ひとりにしないで…っ。
翔ちゃん…、ズルイよ…。」
