
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
N side
普段。
日常生活に置いては、
雅紀はかなり俺に翻弄されてる。
「ねぇ、かーずー。」
「なに。」
「…ゲームやめて、こっち来てよ。」
「暑いからやだ。」
「ひっどい…。」
こんなのが日常茶飯事。
勝手に機嫌が悪くなった俺を
必死で慰めたり、
ちょっと拗ねただけで、怒ってると
勘違いしてビクビクしてたり。
雅紀は、何かと苦労をしてる。
まぁ、苦労させてるのは
紛れもない俺なんだけど。
どれだけ冷たくしても、
優しい雅紀に甘えてるのは分かってるけど
どうしてもそうしたくなってしまう。
困ってる顔や、オロオロしてる
雅紀の顔を見るのが好きだから。
だけど。
だけど、たった1つだけ。
俺は雅紀に翻弄されている所がある。
それは、夜のベッドの上。
大人なラブタイムの時間。
「あ、っ、雅紀っ。」
「かず、気持ちいいっ?」
俺の上に乗って、腰を揺らす。
そんな雅紀の姿や、うねる中に翻弄されて
「ごめ、イく…っ!」
「はっ…んっ。」
俺だけが気持ちよくて、
俺だけが乱れちゃって、
いつも俺だけがイってしまう。
男なのに情けない。
「はぁ…。
中、かずので熱いよ…。」
イタズラな笑顔を浮かべて、
平気でそんなことを言う。
そんな雅紀にいつも翻弄される。
主導権はいつも雅紀だ。
「雅紀、またイってないね。」
「だけど気持ちいいよ?」
雅紀はそういうけど、
やっぱりそれなりに傷つくもんで。
どうやったら、もっと乱れる雅紀が
見られるんだろう。
どうやったら、もっと鳴いてくれるんだろう。
