
DAYS
第32章 オールリクエストshort story♡
「ぅあっ!
あ、翔、しょうっ。」
智が俺のことを『翔』って呼ぶ。
余裕がなくなった証拠。
それだけで、俺は嬉しくなる。
もっと気持ちよくなって欲しくなる。
「何も考えないでっ。
ずっと、俺だけ見てろ。」
「ああああっ。うん、翔だけ、
見てる…っ、ああっ。」
俺から与えられる快感に翻弄される
智の姿は美しい。
どんなものよりも美しい。
『確かな未来がない』
そんなのは、どんなに愛し合ってる人
たちだって分からないことだ。
今を愛せばいいんだ。
今の智をめいっぱい愛して、
そんな日を積み重ねていけば、
ずっと一緒にいた証が残るから。
『未来に残せるものがない』
そんなの必要ないよ。
智と、智との時間と空間が
あればそれだけで。
未来が欲しくて智と一緒に
いるわけじゃないんだから。
智を愛してるから一緒にいるんだよ。
それだけでいいじゃん。
「ねぇ、智。」
意識を飛ばしてしまっている智に
話しかける。
あれだけ欲で汚しても、
智は汚れない。
ずっと真っ白で、綺麗なまま。
「ずっと…一緒にいよう。
ずっと何て分かんないけど、
明日も明後日もその次の日も
傍にいるから。」
毎日を積み重ねて。
どんどん好きになって。
これが俺たち。
他がどうこうとか、普通はどうこうとか。
あーじゃない、こーじゃないとか。
そんなことはどうでもいい。
いつだって傍にいて欲しい。
いつだって傍にいたい。
これが俺たちのトゥルーラブ。
-end-
