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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡







「んふふ…。しょーう。」


俺の肩に頭をコツンと預けて、
目を瞑ってる。

1日ずっとゴロゴロしてたからか、
髪の毛がぴょんと跳ねてる。


まだ夕方だってのに、もうかなり酔いが
回ってる和は、素直すぎるほど素直だ。


「翔は、俺のこと好き?」
「好きだよ?」


平気でそんなことを聞いてくる。

普段の和なら、絶対に言わない。


だけど、俺が「好き」って言ったあと、
耳をぴくぴく動かして照れたように
するのは、いつでも変わらないよね。



「俺もね、翔のこと。
すーんごい好きだからね?」
「ふは、何だそれ。」


こんな甘い会話が出来るのも、
和が酔ってるおかげ。

素直じゃない和が恋しくもなるけど、
素直な和のほうがレアだから。


だけど、今日はいつになく
酔うのが早いように感じる。


「和、何か今日酔うの早くない?」
「んー?そー?」


いつもは、缶ビールを3本空けたくらいから
どんどんスイッチが入るんだけど、
今日はまだ1本半しか空けてない。

今日はそういう日なのか?


「お腹すいたから?」


小首をひょっと傾けながら、
甘えたような声で言われた。

あざといほどの可愛さだな、ほんと。


「空腹の時に飲んじゃったからか…。

何か食べる?」
「翔、料理出来ないじゃん。」


おつまみだけで十分だよって、和。


その優しい笑顔にズキューンときて、
堪らずにキスをした。

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