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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡





M side


翔と一緒に住むようになって、
帰ってきた時に部屋が暗かったことは
1度もない。


「ただいまー。」
「おかえり、潤。」


今日だって、すぐに翔は
リビングからひょっこりと顔を出して
俺を出迎えてくれる。


これがあるから、
どれだけ仕事が詰まってたって
頑張ろうって思える。

家に帰れば、天使がいてくれるんだから。


今日も疲れてはいたけど、
翔を見ただけで体が軽くなる。


「翔。」
「んー?」
「ただいまのちゅー、して?」


ストレートに伝えれば、
顔を真っ赤にする翔。

それだけなのに、俺の心を
掴んで離さないんだ。翔は。


いつだって俺の心を温かくしてくれる、
翔は魔法使いだと思うんだ。


恥じらいながらキスをくれる翔が
可愛くて、ついつい深いキスをする。


「んんんぅ…。ふぁっ…。
はぁ…あ。」


唇を離せば、物足りなさそうな顔。

もうそんな顔を見た地点で
ご飯も風呂も全部すっ飛ばして
寝室に直行したい衝動に駆られる。


だけど、たまにはオアズケもよくない?

求めてくる翔を見られるのはレアだから、
今日は久しぶりにみたいな。


「今日のご飯は?」
「え、あ、うん。
俺もさっき帰ってきて、何も
準備出来てないの…。」


ごめんね、って上目遣いで俺を見て
謝ってる。

わざとこんなに仕掛けてきてんのかって
ほど、魅力的すぎてやばい。


けど、今日は我慢。

翔が欲しいっていうまでは、
ずーっとオアズケだからね。


「じゃあ、一緒にご飯作ろっか。」

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