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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡






O side



「また釣りに行くの?」
「うん。」


時刻は、まだ朝方6時前。


もう準備もバッチリ終えて、
出ていく前に翔の顔でも見てこうと思って
寝室を覗けば、翔は起きていた。


眠たそうに目を擦って。

寂しそうに、じっと俺を見てる。


その瞳に、ぐっと後ろ髪を引かれる
想いになるんだけど…。

ダメだダメだ。
やらなきゃいけないことがあるんだ。


「…ホントに行くの?」
「うん。じゃ、行ってくるね。」
「いってらっしゃい。」


何だかんだ、お見送りはしてくれる。

すごく不服そうな顔はしているけど。

肌寒かったのか、毛布を自分の体に
巻き付けて、俺に手を振る。


そんな可愛い姿が堪らなくて、

「翔。
いってきますのちゅー、して?」


最大限に甘えてみれば、

「もー…。

いってらっしゃい…。」


甘い甘いキスを落としてくれた。


ホントはそんな軽いのじゃ
足りないんだけど、ここは我慢。

これ以上、こんなに可愛い翔を見て
我慢出来る訳がないんだもん。


翔に関しては、全くっていうほど
歯止めが効きにくくなる。

このままじゃ、翔を見たら
いつでもおっ勃ちそうで怖い。

これ、最近の真剣な悩み。


一応持ってきた釣竿とクーラーボックス、
着替えを手に、マンションを出る。

マンションの外には、
見覚えのある車が止まっていた。

その車に近づいて、荷物を積み込むと
助手席のドアを開けて乗り込む。



「ごめんね?待った?」
「ううん、全然。
今来たところだから、大丈夫だよ?」
「よかったぁ…。
こんな朝早くからごめんね?

相葉ちゃん。」

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