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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡





M side



仕事を終えて、風呂上りの
ビールを堪能している時だった。


和に一緒に入ろって言ったら
いつもの如くかわされて。
俺が風呂から上がって
和に入っておいでって言って。

和が寝室のクローゼットに
着替えを取りに行ってたんだと思う。



「潤!これどういうこと!?」


寝室から、和の少し怒った声。

この地点でもうなーんか嫌な予感。


さっきまであんなにご機嫌だったのに
どうしちゃったんだろ。


とにかくその声に、急いで立ち上がって


「はいはいはいはい。

どうしたの?」
「どうしたの、じゃない!」
「ぅわっ!」


和から投げつけられてきた。

大きい、可愛い袋。
きちんとラッピングされてるそれ。


俺は、この袋に見覚えがある。


「あ…。」
「なんなの、これ!?」


和は心底ご立腹って感じで。

まぁ、怒るのも当然な気もする。


中に入ってるのは、
いわゆる大人の玩具と女の子の服。

袋いっぱいに詰められたそれを見て、
すぐに状況が理解できた。


「何で女もんのなんて入ってんだよ!

浮気でもしたのかよ!」


どんどん和の口調は厳しくなって、
声が震えていってる。


「浮気なんかしてないよ。」
「じゃあ、何なんだよ!」
「和へのプレゼント。」
「…へ?」


泣きそうな顔をしてたのが一変、
頓狂な顔してるのに、俺が思わず
笑ってしまいそうになった。


「それ、和へのプレゼントだよ。

ちょっと遅れちゃったけど、
誕生日プレゼント。」

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