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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡






A side



「ねぇ、ニノ。」
「…なに。」
「何か怒ってない?」
「別に。」


何か分かんないんだけど、
すこぶる機嫌が悪いニノ。

そんなニノに、訳もわからず
謝ってる俺。

そんな俺たちを見て、苦笑いしてる
松潤と翔ちゃん。

寝てるのは大ちゃん。


最近の楽屋はいつもこうだ。


ゲームに熱中してるのかと思っても、
何だか怒ってるように見える。


だってね、この前だって

「何か飲み物いる?」
「うん。」
「俺と一緒でいい?」

その、俺と一緒ってのが
よっぽど嫌だったのだろうか

「やだ。絶対無理。」

って言われて、
いつもは絶対に飲まないココアとか
飲んでやがんの。


あれはさすがにへこんだ。

俺、何かしたっけなって
真剣に考えた。



それからもうすぐ1週間。

考え続けてはいるんだけど、
まったく分からない。

初めはへこむだけだったけど、
最近は俺もイライラしてくる。


嫌なら何か言ってくれればいいのに、
何にも言わない。何もしない。

挙句の果てには、理不尽なことを
言われ、されて。

来る日も来る日も同じ。

むしろ、ドンドン機嫌が
悪くなっていってる。


「…分かんねぇーよ…。」


俺、バカなんだもん…。

ニノと出逢って、もう20年が
経とうとしてる。

ニノのほとんどのことなら、
分かってるつもりだった。


だけどこんなの初めてで。

だから余計に分からないんだ。

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