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DAYS

第32章 オールリクエストshort story♡





言いたいことはたくさんある。


どういうこと?
嫌じゃなかったの?
人生で1番幸せだった?
それって、両想いってこと?
付き合ってくれるってこと?

言い出せばきりがないくらい。



だけど、


「…そこ、ちゃんと噛まずに言ってよ。」
「…ごめん、まちゅじゅん。」


目が合って、ぷっと笑い合う。


さっきまでの空気が嘘みたいに、
ぱぁっと明るくなっていく。


まだうまく状況は呑み込めてないけど、
たった1つだけはっきり分かる。

俺はすごく大野さんが好きだ。


「改めて…。

リーダーが好きだ。
俺と付き合ってください。」
「俺も好きです。

こちらこそよろしくね?」


そう言って、ふわっと抱きしめられる。

その体温が愛しい。


…ってか、

「大野さん、酔っ払ってなかった?」
「へ?
あー、あれ?酔ってない酔ってない。

だって、酔ったフリしたらさ、
まちゅじゅん、俺の世話してくれる
でしょ?
そしたら、ちょっとでも近くに
いれるじゃん。

それに、明日も二日酔いに
なったフリすれば、出て行かなくて
すむかなって思って…。」


さらっと。

こういう人は、さらっとこういう
ことを言うから困る。



「とにかく。
今日からよろしくね?」
「こちらこそ。」


ひょんなことから始まった同居。

これからは、無理なんてさせない。

俺がいつだってそばにいて、
いつだって支えるから。


俺たちの距離は0cm。



-end-

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