テキストサイズ

DAYS

第21章 愛を込めて花束を S×N




1度触れれば、止められない。

昨日オアズケしてた分、
体がすぐに熱くなってくる。


見つめあったままのキス。

官能的なそのキスで、
体の芯から痺れていくような感覚が走る。



「んぅ…しょ、ぅっ。はっ。」


甘い息と一緒に零れる声は、
最高に色っぽくて。


もっと欲しくなるのを、ぐっと我慢して


「コテージ、入ろう。」

和から体を離そうとー…



「ゃだ。我慢出来ないから…


ここじゃダメ?」


俺の腕をぎゅっと掴んで離さない。


上目遣いで俺の方を見てる。

…確信犯なの? 和は。



本当なら抱きついて、
昨日の分まで思いっきり…シタイケド。



やりたい事があることを思い出す。



「ここじゃダメ。

…めちゃくちゃにしちゃうから。」


耳元でぽそっと囁くと、
ぶるっと体を震わせて


「めちゃくちゃに…シテよ。」


俺の瞳をじっと捉えてる。

その瞳に、心臓まで鷲掴みにされそう。



「ベッドの上で…ね。

和、ただでさえ腰が悪いし…。
負担になるような事、したくない。」
「…。」
「待てる?」


明らかに不満そうだったけど、
渋々といった様子で首を縦に振る。

それが拗ねた子供みたいで、
ぽんぽんと頭を撫でてやる。


俺だって欲しいよ。
我慢してるよ。
和が煽ってくるからだよ。って


俺の言えない想いを、右手に込めて
優しく撫でた。



「いい子だね。
ご褒美、いーっぱいあげるからね。」
「…うん。」
「コテージに入ろう。」


まだ少し唇を尖らせてる和に
もう1度だけ軽いキスを送る。



深いキスがしたいけど…


今度和に煽られたら、止まんないから。

分かるでしょ? 俺の気持ち。
可愛いもん。


今だって、俺がキスした右頬を
手で押さえて照れてる。

照れくさそうに、小さな声で

「翔…。」俺の名前を呼ぶ。


…夜まで持てよ、俺の理性。



コテージのドアの前で最終確認。

メールのOKの文字をもう1回確認して、
ドアノブに手をかける。



「ほら、和入って。」
「うん。


…え?」


部屋に入って驚いてる和。


驚くよね、そりゃ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ