テキストサイズ

DAYS

第19章  身長差のない恋人 N×O





「どう?ちょっとはマシ?」
「うん、少し。」
「出よっか。あ、タオルとかー」
「体、洗いたい。」


今日はオフだから、って
昨日の夜からずーっとゲームしてて。

お風呂に入ってなかった事に
今更気付く。


「え?それ絶対なの?」
「うん…。」
「でも逆上せて…」
「いいから。洗う。」


昨日お風呂入ってないなんて
言えない。


そんなの恥ずかしくて言えないよ…。

って、何か無駄に高い俺の女子力。



「じゃあ、洗いなよ。」



俺を座らせたまま、また湯船に
戻ろうとしてる大野さん。


「でも力入んないの。」
「えー?」
「大野さんが洗って…。」
「俺?」
「他に誰がいるのよ。」
「まぁ、それはそうだけど。」



なんか凄い大胆なことしてるよね。

これ、いろいろやばいんじゃない?
俺の理性的な問題で。



そんな事に気が付いたのは、
シャンプーが終わったあと。




大野さんの指は、長くて
ソフトタッチで。

頭皮にゾワゾワっていう何かが
走ってるのを何とか耐えた。


これだけでやばいのに、
体何て触られたらやばいじゃん。




「ね、大野さん。もう大丈夫?」
「大丈夫じゃねーだろ。」
「体は洗う!自分で洗うから!」
「こんな時くらい甘えろ。」


ちょっと強引な大野さんに
きゅんってきた。


って、俺は乙女か。



「ほら、すぐ終わるから。」


そう言って、ボディーソープを
たっぷりつけて泡立ったスポンジを
俺の体に滑らせてくる。

もう片方の手は、右肩に置いてて。


右肩が火傷しそうなくらいに…熱いよ。


するすると泡が滑ってく感触。

時々スポンジの間から、大野さんの
指が直接俺の肌に触れて。

その度に、唇を噛んで耐える。


だけど、体は正直で。

体がびくんと跳ねるのを止められない。


「ニノ、大丈夫?」
「ん、大丈夫。だから、早くしてっ。」


大野さんの手が、下へ下へ降りてくる。

大野さんが触れてる。
俺の体を指が滑ってる。


やば、…反応してきてる。


意識を逸らそうとするほど、
体に力が入っちゃって。



「ニノ、これ…。」



最悪。見つかっちゃったし。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ