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密ばち

第16章 番外編~トイレでの火花~

「…………っやべえ………イキそっ!」




息を乱しながら片手のスピードをあげてゆく。




「っあ…………はあっ!み…つきっ!」




彼女の名前を呼びながら、達しそうなところまで上る。





「やっ……べっ!弥月っ……イクっ……」





その時。


ビュッ……ビュッ……





啓二は達した。






やはり彼女を思いながらの慰めは気持ちがよい。




天国のような気分…………





は、ここまで。



虚しいのはこの後だ。

トイレットペーパーをカラカラと取り、自身の白い液を綺麗に拭う。





(…………はあ。学校で、しかもトイレで。何やってんだ…俺。)





天国に居た啓二はあっという間に地中へと潜り込んだ気分になった。



きっとモグラに踏まれているだろう。




そんなことを考えながら、トイレを流してドアを開けた。





開けてしまった。






そのせいである男と出くわした。




今一番憎むべき相手…
そして何よりもオ○ニーを一番見られたくない相手。





まさかの恭介であった。





啓二は全身の血がサーッとひくのを感じた。



地中どころか、頭は海深くに沈められた気分であった。




啓二や、いかに!?



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