 
ねがい*ごと
第1章 プロローグ
支度が済むとテレビの情報番組を観ながら、朝食を食べる。
ちょうど星座占いのコーナーが始まった。
でも。
女子アナが申し訳なさそうに読み上げる。
「ごめんなさ〜い。今日最も運勢が悪いのは、さそり座のあなたです。予期せぬ災いにパニックを起こしそう。どうぞ気をつけてお過ごし下さい…」
「え〜っ!」
予期せぬ災いですって…?
はぁ〜。
朝からテンション下がるじゃないの。
なぜならこの番組の占いは、けっこう当たる…ような気がするからだ。
「…っ」
ふと私は、一人暮らしにしては広すぎるこの部屋が気になり出した。
やっぱり引っ越すべきか。
家賃だって安くないし、何より結婚していた頃の思い出が多すぎるから。
 
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