
Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第11章 11
♫♫♫
「さゆりさんっ」
「来ちゃった」
「はい、お菓子どうぞ」
お菓子に釣られてつい部屋へ入れてしまう雛であった
「ご馳走になったコーヒーがあんまり美味しかったからお菓子、一緒にどうかなと思って」
「お気遣いありがとうございます」
「ここのお菓子美味しいのよー」
「わーい、今、コーヒー淹れますね」
「星野、誰だぁ? って、げっ」
「こんばんは」
「いらっしゃい…」
「なーんか婚約者同士って感じじゃ無いのよねー、あなた達」
「そ、そうですかぁ」
「そうよー、余所余所しいというか、なんていうのかなー、婚約期間ってもっと甘々なんじゃないのかしらって思うわけ」
オールドミスの妄想かっ
「そうですかね、こんなものじゃないかな」
「いーや、違うわっ」
テーブルを拳でどんっと叩き熱くなるさゆりさん
「あなた達っ、倦怠期だわね… このままじゃダメよっダメダメっ」
「……」
「いいわ、私が何とかしてあげるからっ」
「え?」
「いいの、いいの、任せておきなさいっ、どーんと大船に乗っちゃって」
「……」
「……」
