
Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第10章 10
「お帰りなさいっ」
「お邪魔してます」
「こんばんは」
「係長、じゃなくてお、お兄ちゃん、これ、ハワイのお土産、さゆりさんからいただきました」
「 …それはどうも」
キッチンに立った雛の手伝いをする振りをして駿が小声で聞いてくる
「なんでお隣がいるんだ?」
「それが… いつ係長のこと紹介してくれるのか、って、上がり込んで来ちゃって」
「お前、断ったんじゃねぇの?」
「すみません、忘れてました、ごめんなさい」
「マジか…」
「雛ちゃん、お構いなくー」
「あ、いえっ… 今、コーヒー淹れますねっ」
「ねえ、あなた達、兄妹じゃないでしょ」
「……」
「……」
お隣のさゆりさんはとんでもない爆弾を落としてくれた
