Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第5章 5
駅からの道をなんだかんだと和気あいあいに喋りながら歩いていたら、いつの間にかマンションの前まで来ていた
「星野…?!」
「え? あっ、係長?!」
「星野さん、知り合い?」
「あの、こちら会社の、じゃなくて同じフロアの瀬川さん」
「瀬川です」
「速水です」
丁度来たエレベーターに乗りながら無言の三人
先ほどまでとは打って変わって気まずい雰囲気が流れる
「あっ、速水さん、それじゃここでっ、今日はありがとうございましたっ」
「あ、ああ、こちらこそ…」
エレベーターが速水の部屋の階に着くと、速水を押し出すようにしてさっささっさと閉ボタンを押す雛
「……」
エレベーターが着くと雛はさっさと降りて急いで部屋へ歩き出すが、足の長さで負けた
鍵を開けて部屋に入ったところで駿に捕まってしまった
後ろから腕を掴まれる
「星野」
「ひっ」
雛をリビングの壁に追い詰めると、両手を壁に着いた
「…… ?!!」
世間でいうところのいわゆる壁ドンである
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