
1人じゃなくて。
第7章 No.7
住ませてもらう以上、愛想だけでも良くしないと……
やってけない
その日は与えられた部屋の片付けに専念していました。
───コンコン──
『奈瑠ちゃん、ちょっといいかな?』
「一樹さん…?」
───ガチャ──
『片付け順調に進んでる?まともに話してなかったし………手伝いがてら話できればなって』
「いいんですか?」
『勿論!』
一樹さんに、運べなかったベッドなどをお願いしました。
『なんか……大変だったね。気持ちはすぐに切り替えられないものだけど、奈瑠ちゃんと宜しく出来たらいいな。』
そう言って一樹さんは優しい笑顔で私を迎えてくれました。
「はい、こちらこそ…お世話になります。」
嬉しいな
こんなお兄さんと一緒に住めるなんて…
妹ってどんなだろう…?
