
おじさん先生との恋愛はダメですか?
第22章 二人きり
「あ、明日くらいに新刊コピーするから。綴じたら販売になるから手伝ってね。」
「えっ!?何でそこまでしなきゃいけないの!?」
正直、読むだけでも辛かったのに…。
「写真と音声、いくらかなー?」
…脅すなんて!
「わかったよ…手伝う。」
「ありがと。さすがに女子に手伝ってもらってたらアイツらいつも通りじゃなくなるから、なるべく男装してきてね。」
「男…装?」
「うん。じゃあ…来週の土曜、駅前ね。俺の家で販売だから。それじゃまた明日。」
そう言って、木下君は文芸部室を出た。
「……あ!写真とか消してもらってない!」
