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先生…お願い。早く治して・・・

第70章 戻らない記憶…そして…




「綾っ!!」

逃げ出そうとする綾の腕を咄嗟に掴んだ


綾はその声にビクッと身体を震わせた



「ごめん…」


少し怯える綾を見た石川は、掴んだ腕を離した…



「ごめん…つい…いつもの癖で。そうだよな…、今の君にとって俺は、ただの担当医だ。それ以上でも何でもない。呼び捨てで呼べるほど、まだ信頼さえも得てないのにな…ごめん。」


先生の顔はとても寂しそうだった…






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