
先生…お願い。早く治して・・・
第87章 石川先生の特別治療①
石川は隣の診察室から治療に必要な物を取り戻り
そしてグレーのシーツを手に取ると、大きなベットの上に広げた
耐水用のマットだが見た目は医療感を感じさせない薄いグレーの綺麗なシーツだ。
しかし、綾にとってはこれからやる事への準備かと思うと、心穏やかではない
緊張した面持ちで不安そうに立ち、こちらを見る綾に石川は
「ん?どうした?怖いか?」
優しく問いかける
綾「…?!…んぅ。。』
目線を落とした
耐水用のシーツの敷かれたベットの上には既に、銀色のトレーに入った治療器も置かれている
目に入った途端に心臓がバクバクと高鳴った
石川「大丈夫…、、直ぐに入れたりはしないよっ」
先生は私の心を見透かした様に、優しく微笑んだ
綾『……。。。』
立ちすくむ綾に石川が近づく
石川「言ったろ?大切なのは溜まった物をいかに排出させるかだ。先生は最初から機械だけでこの数値が下げられるとは思ってないよ。」
綾「…機械で頑張っても数値…、落ちないの?」
不安そうに石川を見上げた
石川「そうじゃない。92もある数値を機械に頼らず俺の腕だけで治療するのは、現実的に綾が辛すぎると思ったから…。」
綾『…。。。』
石川「いいか綾。。これからやる治療はお前だからやる治療だ。普通の患者さんには絶対やらない事だ。勘違いするなよ?」
綾『…どういう事?』
石川「これから先生と綾は治療じゃなく、SEXする。そう思ってなさい。。実際にはそうじゃなくても、俺にただ愛されてると思って、お前はそれを素直に受け止めてくれればそれで良い。」
綾『先生と…セックス…』
石川「そうだ。嫌か?」
ん?といたずらに顔を覗き込む
綾はぶるぶるっと顔を横に振った
嫌なわけがない…
先生は身体が繋がってなくとも私を“彼女だ”。と、いつも言ってくれるが、私は先生と一つになる事をずっと望んでいたんだから…
