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桜並木を見おろして【ARS・O】

第3章 懐かしい再会

「あー、智!久しぶり!」

アッコさんが奥から出てきた。

腕を広げて智さんとハグをする。

智さんもそれに応える。

心がチクッとした。

アッコさんが私に気づくと、私にもハグをしてきた。

「お姉さんも久しぶり!元気だった?」

その屈託のない笑顔を見て、嫉妬心を抱いた自分が恥ずかしくなった。

「“お姉さん”じゃなくて、“小春さん”だぜ。」

タケシさんが自慢気にアッコさんに教えた。

「小春姉さんっ!」

アッコさんは、再び私にハグをした。

私は、京都に来た後悔なんて、すでに忘れていた。

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