桜並木を見おろして【ARS・O】
第2章 京都へ行く
夜になって、櫻井さんが来た。
「臨時休業ですか?ブログに上げておきましょうか?」
筍ご飯を口いっぱいに頬張って、櫻井さんは言った。
「おおきに。お願いできる?」
「しかし珍しいですね。小春さんが店休むなんて。」
確かに、開店して今までほとんど定休日以外に休んだことはない。
「うん、ちょっとね。」
私は、番茶を湯飲みに注いで櫻井さんに出した。
東京に出てきて今まで、私には店以外に何もなかった。
東京に友達も親戚もいないし、京都の実家とは全く連絡を絶っていたからだ。
こう見えて体も丈夫で風邪もひかない。
今までは、店を休む理由がなかったのだ。
「臨時休業ですか?ブログに上げておきましょうか?」
筍ご飯を口いっぱいに頬張って、櫻井さんは言った。
「おおきに。お願いできる?」
「しかし珍しいですね。小春さんが店休むなんて。」
確かに、開店して今までほとんど定休日以外に休んだことはない。
「うん、ちょっとね。」
私は、番茶を湯飲みに注いで櫻井さんに出した。
東京に出てきて今まで、私には店以外に何もなかった。
東京に友達も親戚もいないし、京都の実家とは全く連絡を絶っていたからだ。
こう見えて体も丈夫で風邪もひかない。
今までは、店を休む理由がなかったのだ。
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