
誰かお願いつかまえて
第9章 女たちの戦い
『……ごめん、ユズ。甘えすぎてた』
そう言ってナミは涙を拭って笑顔をつくった。
『ふぅ。ユズのおかげで目が覚めた。ありがと!』
本当は、今からでも行かなくていいって言ってやりたい。
大丈夫?って、言ってあげたい、けど。
「……分かったらさっさと着替えなさい。
顔もひどいから、メイク直しさせるから」
ここで優しくしちゃダメだよね?
だってそんなことあんたは望まない。
『うん、ありがとう!……ユズ、本当に感謝してる』
「………どういたしましてっ!」
恥ずかしすぎて、すぐに部屋を出た。
なんでナミはあんなに素直なんだか……//
「…よしっ!」
ここからが、本題。
私は隣の部屋に入った。
