
誰かお願いつかまえて
第9章 女たちの戦い
――波香が1階に降りると、もう2人は待っていた。
『すみません!お待たせしました!』
「…お前、スーツは?」
川端は着替えに行くと言った波香の服装が変わっていなくて焦った。
『予備この前使ったのに持ってくるの忘れちゃって……
岡崎さん、途中で寄りたいところがあるんですけど大丈夫ですか?』
「大丈夫だが………悪いが幸村の家に戻るほどの時間はないぞ?」
『向かう先のすぐ近くなのでたぶん大丈夫です!』
「分かった。時間ないから、俺の車で行くか」
そう言って岡崎さんの車に乗って3人で向かうことになった。
