君は少しも悪くない。たぶん
第7章 IROあせない、想い
重ねた柔らかい唇は
涙の味がした
少し驚いたような顔をしたキミは
不謹慎かもしれないけど
可愛かった。
問うように見つれば
またブンブンと首をふる
…やはり、かわいい
少し、推理してみる。
リーダーがそんなこと言うハズない。
ニノは…翔ちゃんとは話せる状況じゃない。
俺も、そんなに傷つけた覚えはない。
「…松潤かよ。」
「え?」
少し掠れた彼の声が、妙に色っぽかった。
図星か。
「ちがっ…うよ、松潤は、ちがう、そんな、悪、く、」
あたふたと取り乱す彼を
ぎゅっと抱き寄せた。
「翔ちゃん」
「ぇ…」
彼を落ち着かせるように、ゆっくりと叩きながら
心のなかで言った。
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