
君は少しも悪くない。たぶん
第6章 One Step
結局そのまま着て、タクシーで店に行く。
「大丈夫?」
シゲが心配そうに見てきた。
「大丈夫だって。」
差し出された手をぎゅっと握り返すと、シゲは黙った。
店に着くと、2人は先に着いていた。
「あ〜ごめんごめん」
「おはようございます。すいません遅れて」
「ん、おはよ」
「おはよう…って原因はリーダーでしょ?」
「あ、バレた(笑)」
「バレるよ。だってシゲが遅れてくるワケねぇし。ねぇ、ニノ?」
「ですよねぇ。私もそう思います。」
と、松潤の煽りに便乗するニノ。
いつも通りの2人に少し安心した。
一通り注文をして、酒が入ったところでニノが
「あのぉ…本題に入る前にさぁ」
少し言い辛そうに、でも悪戯っぽく言った。
「お二方…一線越えましたね?」
俺と、シゲと、松潤が一斉に吹き出しそうになる。
「ちょっ…ニノ」
「二宮くん、…(笑)」
「あ〜図星ですかぁ?」
「流石俺のニノ!!」
やっぱり、ニノには敵わない。
